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2025.11.05

2025年【夏】大学生が選んだ『就職人気企業ランキング』(27卒就活前半戦調査)を発表しました

~とどまるところを知らない人気。総合商社が上位を席巻

株式会社ダイヤモンド・ヒューマンリソース(本社:東京都文京区、代表取締役社長:筒井智之)は、2027年3月卒業(修了)予定の大学生・大学院生を対象に「就職人気企業ランキング調査」を実施しました。当社の調査する「大学生が選んだ就職人気企業ランキング」は1978年の調査開始以来49年度目を数えます。

2027卒採用では「5日間以上」「就業体験」「フィードバックの実施」など一定の基準を満たせば、企業はインターンシップで得た学生情報を広報活動や採用選考活動に使用可能で、早期の主戦場となるサマーインターンシップマーケットは活況が続いています。少子高齢化による若年層労働力不足を背景に、新卒獲得競争が激化する中で、就活前半戦に学生人気を集めた企業はどこか。今回は就職・採用戦線プレシーズンの2025年【夏】(2027卒就活前半戦)ランキングをお届けします。

◆調査結果トピックス

文理・男女ともにとどまるところを知らない総合商社人気。働き方改革や若手の待遇改善を進め、早期から学生との接点を提供した好業績の業界トップ企業に学生人気が集中しました。

文系男子ランキング

総合商社がトップ5独占
伊藤忠商事がV7

文系男子【2027卒就活前半戦・2025夏調査】

伊藤忠商事が前半戦調査で7年連続1位となったほか、三井物産(2位)、丸紅(3位)、住友商事(4位)、三菱商事(5位)と総合商社がトップ5を独占しました。

事業領域の広さや世界を舞台に活躍する商社パーソンのイメージから、総合商社への学生の憧れは引き続き根強く、就職マーケットにおいて絶対的な人気を誇っています。資源価格の下落や為替変動、米トランプ政権の相互関税政策による世界景気の後退懸念はあるものの、現時点ではその影響は限られており、総合商社の業績は引き続き高水準で推移しています。

大手金融機関は、三菱UFJ信託銀行(7位)、あいおいニッセイ同和損害保険(8位)、大和証券グループ(9位)、三菱UFJ銀行(10位)と4社がトップ10にランクインしました。

金利上昇を背景に銀行の稼ぐ力は一段と高まっており、メガバンクは3行揃って3年連続ベースアップを実施したほか、三菱UFJ信託銀行(7位)、三菱UFJ銀行(10位)が大卒初任給を30万円に引き上げるなど若手社員の待遇改善にも積極的です。

このほかトップ10には不動産デベロッパー大手の森ビル(6位)がランクインしました。

総じて業績の好調な大手企業、中でも働き方改革や待遇改善を進め、早期から学生との接点を提供した業界トップ企業に人気が集中する結果となりました。

理系男子ランキング

総合商社、大手ITが上位に
丸紅が初の1位

理系男子【2027卒就活前半戦・2025夏調査】

理系男子で初の1位を獲得した丸紅をはじめ、伊藤忠商事(2位)、三菱商事(3位)、三井物産(4位)、住友商事(5位)と文系男子同様総合商社がトップ5を独占しました。
上位総合商社の新卒採用数において理系学生が占める割合は例年2~3割と一定数の採用を継続しており、総合商社は理系出身の先輩社員が幅広い事業領域でどのように活躍しているのか、活躍できるフィールドやロールモデルを示してきました。専攻分野の研究開発だけでなく、事業プロデューサーとして理系の素養を生かしたいと考える学生の人気を集めているようです。
デジタル投資の拡大を背景に業績が好調なIT・情報系大手も、引き続き学生の人気が高く、Sky(8位)、野村総合研究所(9位)、大和総研(10位)とトップ10に3社入りました。
このほかトップ10には、不動産デベロッパー大手の森ビル(6位)、コンサルティング大手のアビームコンサルティング(7位)が入りました。

文系女子ランキング

女性活躍推進企業が人気に
伊藤忠商事が4年連続1位

文系女子【2027卒就活前半戦・2025夏調査】

伊藤忠商事が前半戦調査で4年連続1位となり、文系男子、文系女子の2冠を達成したほか、丸紅(2位)、住友商事(3位)、三井物産(4位)、三菱商事(5位)と、総合商社が文系女子でもトップ5を独占し、人気が際立ちました。

25年に総合職と一般職に当たる「ビジネススペシャリスト職(BS職)」を「プロフェッショナル職」に統合し、職務をベースに成長・挑戦できる環境を整備することで男女の賃金差異是正に取り組む三菱UFJ銀行(7位)をはじめ、あいおいニッセイ同和損害保険(8位)、三菱UFJ信託銀行(9位)、大和証券グループ(10位)と大手金融機関がトップ10に4社入りました。

このほか、森ビル(6位)がトップ10にランクインしています。

理系女子ランキング

丸紅が2年連続1位
食品・消費財メーカー人気復活

理系女子【2027卒就活前半戦・2025夏調査】

理系男子との2冠、2年連続で1位となった丸紅をはじめ、住友商事(2位)、伊藤忠商事(3位)、三井物産(9位)、三菱商事(10位)と総合商社が5社トップ10に名を連ねました。
デベロッパー人気も健在です。森ビル(4位)は女性採用比率も3割以上と高く、さまざまなプロジェクトに参加している理系出身者がイベントやホームページに登場し、建築系に限らず理系出身者に幅広く活躍の場があることが認知されています。
生活に身近な製品を扱う食品メーカーや消費財メーカーの人気も復活しています。機械・電気からバイオ系まで幅広く専攻を生かせる業界として意識されており、味の素(5位)をはじめ資生堂(6位)、サントリーグループ(7位)、花王(8位)と4社がトップ10入りしました。

●プレスリリースの詳細はこちらをご覧ください

【お問い合わせ先】

https://www.diamondhr.co.jp/contact/

【調査概要】
2025年【夏】大学生が選んだ就職先人気企業ランキング(2027卒就活前半戦調査)
◆調査対象:
 ダイヤモンド就活ナビ2027に会員登録している、就職活動中の大学3年生と大学院1年生。
 文系:国公立大学89大学 私立大学24大学とその大学院生
 理系:国公立大学92大学 私立大学20大学とその大学院生
◆有効回答:3,692名
◆調査期間:2025年4月24日~8月28日
◆調査方法:メールと手渡しによるアンケート方式
 回答方法はインターネット、イベントでの回収を併用
 就職希望企業を志望順に8社まで記入
 1位企業=5ポイント、2位企業=4ポイント、3位企業=3ポイント、4位企業=2ポイント、
 5位以下は1ポイントで加重集計し、ポイントの多い順にランキングを作成。

●過去の公表順位はこちらからダウンロードいただけます